囚われた書き捨て。集合知の時代に逆行。敢えて孤独な庭。でも偶にはそんな時間も必要。莫大な情報の奔流に溺没しそうになった時にひとまず距離を置いて落ち着く安息所。
「サーファー物理学者」の新たな統一理論に注目集まる | WIRED VISION

http://wiredvision.jp/news/200711/2007112123.html

Garrett Lisi氏は、思慮深い物理学者として広く認知されている。だが、たいていの物理学者と違って、Lisi氏は大学や研究機関に長く所属した経歴を持たない。Lisi氏はサーファーかつスノーボーダー[生活費は旅行ガイドや建設作業などで稼いでいる]。その彼が、万物の新たな普遍的理論を説く論文を発表した。

予稿の形で発表されたこの論文は物理学界でたちまち話題を呼び、このような抽象的な数学を扱った論文としては珍しく、一般からも大きな注目を集めている。

Lisi氏自身は、重力を含むすべての物理的力は共通の基本原理がさまざまな形で表われたものだということを説明した、物理学の究極の目的とも言える理論を発見したと確信している。

アインシュタイン以来、物理学者たちはこの問題に取り組み続け、相当の成果を上げてきた――ただし、それはある程度までの話だ。複雑な超弦理論は、この問題に対するアプローチだが、宇宙が11次元でないと数学的につじつまが合わないというネックがある。

Lisi氏の理論は、『E8』という複雑な幾何学的図形に基づいている。E8は、248個の点からなる8次元的な数学的パターンで、Lisi氏によれば、宇宙そのものの基本構造を表わしている可能性があるという。つまり、われわれが知覚している無数の異なる粒子や力は、すべてこの奇妙に対称的な形状から生まれたものというわけだ。

この理論の最も興味をそそる点の1つは、来年スイスで運用開始予定のCERN(欧州原子核研究機構)の強力な粒子加速器『大型ハドロンコライダー』(LHC:Large Hadron Collider)を使って、超弦理論よりも簡単に検証できる可能性があることだ。

Lisi氏によれば、これまで誰も目にしたことはないが、LHCでは検出される可能性のある素粒子について、この理論は予測しているという。

したがって、今後もこの理論から目が離せない。Lisi氏の理論によって部分的にでもこの世界を説明できることがわかれば、アインシュタインに匹敵する功績が物理学の歴史に刻まれることになる。



この理論の検証にしろヒッグス粒子の発見にしろLHCには期待が集まります。統一理論は物理学者の夢ですからね。
光の減速・静止に成功、英サリー大研究、光データ記憶技術強化に期待 国際ニュース : AFPBB News

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2312060/2354281

英国サリー大学(University of Surrey)の研究チームは14日、光を徐々に減速させ、ついには静止させることに成功したと発表した。将来の超高速コンピューター開発に向けた大きな前進になるとしている。

 この研究はサリー大学のOrtwin Hess教授と大学院生のKosmas Tsakmakidisさんが実施し、英科学雑誌ネイチャー(Nature)に論文が掲載された。「trapped rainbow(閉じこめられた虹)」と名付けた技術を使い、電子に代わって光に情報を記録することで、光データ記憶技術の強化につながるという。

 光を制御できれば、光データのパケットが一点に集中する状態の解消にもつながる。一部のパケットを減速させてほかのパケットを通過させれば、渋滞を解消するような形でデータが流れやすくする。

 研究では、メタマテリアルという複合素材の特性である「負の屈折率」を活用した。光は通常の物体に遮られた場合、即座に跳ね返るわけではなく遮断物をよけるようにして前に進む。一方メタマテリアルが使用された場合、光は物体に添って逆行する。

 ヘス氏は、負の屈折率を持つメタマテリアルの層で「サンドイッチ」状に囲んだガラスのプリズムを作成。プリズムは先端がとがった形をしており、白い光のパケットを、このプリズムの広い方から入れて通過させると、とがった先端部分に向かって進みながら減速し、やがて静止して動かなくなる。

 「Trapped rainbow」の名称は、白い光の周波数が赤・燈・黄・緑・青・藍・紫の7色で構成されていることに由来する。研究ではこの構成を利用して各周波数を1つづつ別々の地点で停止させ、最終的に光そのものを停止させた。

 同大学が発表したプレスリリースは、この技術によってデータ処理技術を大幅に向上させる道が開けたと解説。「これまで光を減速させるためには超低温などの環境が必要で、コストも非常に高かった。今回の技術により、コンピューターのような機器のメモリー保存に電子ではなく光を使うことが可能になり、容量の1000%増大も実現可能になる」と述べている。



光子を閉じこめたということでしょうか。話が少し逸れますが2007年冬より稼働予定のLHC加速器でのヒッグス粒子の発見にも期待しています。