http://www.news.janjan.jp/area/0804/0804265783/1.php
4月22日、1999年に山口県光市で起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審が広島高裁でありました。私自身は、当日はもちろん平日で仕事がありますから取材できませんでしたが、私が依頼して、傍聴をお願いした友人が興味深い報告をしてくれました。
当日は、3886人もの人々が長蛇の列で傍聴を求めて並びました。友人も並びましたが、抽選に外れたため傍聴できませんでした。この傍聴希望者の多さは「社会的注目度の高さ」の反映であるという論調で、複数のマスコミ報道がなされているようですが、友人によると、これには別の背景があったそうです。
参照:
・光母子殺害:傍聴券26枚に3886人列 広島高裁(毎日jp)
・遺影抱え、裁判所に=遺族の本村さん−傍聴希望者は3900人・広島高裁(時事ドットコム)
彼はマスコミ関係者にも知人が多く、当日も知り合いの記者に遭遇し、話を聞いたのです。そこで、以下のことがわかったそうです。
なぜ、3886人もの人が並んだか?その真相は「マスコミが、アルバイトをたくさん雇って傍聴券を確保しようとしたから」だそうです。
法廷の傍聴席には限りがあります。マスコミ各社に割り当てられる席は1社2枚程度だそうです。
それでは綿密な取材ができないので、各社とも一般人用の傍聴席を確保しようとします。抽選で傍聴席があたる確率を上げようとすれば、たくさんの人をアルバイトで雇い、並ばせる。これが一番合理的な方法です。
ところが、各社とも同じことを考えます。他社がたくさんアルバイトを雇うと考えれば、自社も負けてはいけないのでアルバイトをたくさん雇います。そして、300人とか500人という、まとまった数の人手を1時間2000円とかそれくらいの相場で、派遣会社に頼むのです。
つまり全ての人が自らが傍聴するために並んだわけではない、ということです。もちろん、関心があって並んだ人も普通の裁判よりは多いでしょう。しかし、並んだ人の大半はアルバイトであることは間違いないようです。
このことを知り、私はため息をついてしまいました。
「私の友人のように個人で裁判を傍聴したいという人は、締め出されてしまうではないか。これでは、マスコミによる、一般国民に対する人権侵害(裁判を傍聴する権利の侵害)ではないか?」と。
これが今の日本のマスメディア。
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